mizukazemidori’s blog

お酒で仕込む冷製石鹸の雑記ブログ

はじめに

 こんなにも文明の発達した世界の中で、今も使われている石鹸。

歴史を紐解けば神への供物として捧げられた獣を焚かれた炎で焼き、その滴る熱い肉汁と油と灰が混ざり生まれたと言われている。

もちろん時代と共に技術的に洗練されたり使われる素材が増えていくものの、基本的に変わる事のない不変の産物。

 

脂肪酸ナトリウム(又は脂肪酸カリウム脂肪酸リチウム)である。

アルカリ性である。

水(摂氏一度から摂氏百度の間)で溶ける。

希釈すれば洗浄力はなくなる(一次生分解)。

生分解性の究極分解においては4週間で90%に近い脂肪酸が微生物によって分解(無機化)される。

 

この5つの特性を持つ洗浄剤、石鹸。

 

日本国内で販売するなら二つの経路が法律にて定められています。化粧用石鹸(手や顔、身体の洗浄目的とする石鹸)なら薬剤師資格の他薬機法に準拠する形で、雑貨石鹸(衣類の洗濯用や台所用、浴室洗浄用等の物を洗浄する目的の石鹸)は家庭用品品質表示法に準拠する形で。

 

仮に同じ材料で同じ分量の材料比率で同じ形の石鹸ができても、国内では前者は化粧用石鹸として。後者は雑貨石鹸としてしか販売できないのです。

 

使用者の身に何かが起きてからでは元に戻せない薬物を、薬物の取り扱いに秀でる薬剤師の下で国に製造方法や材料を申請して作られたモノでも、健康被害を起こした例は忘れてはいけないと思うのです。